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【UXデザイン事例集】2018年ヒット商品の裏側に見る、UXデザイン事例3選

【UXデザイン事例集】 2018年ヒット商品の裏側に見る、UXデザイン事例

今回は世の中のUXデザイン事例を取り上げるべく、日経トレンディが毎年行っているランキング「ヒット商品ベスト30」をもとに、今年ヒットした商品の中で人間中心のデザインプロセスが取り入れられていたものを取り上げ、どのような成果につながったのかをご紹介してみたいと思います。

参考:
2018年ヒット商品ランキング 日経トレンディ選定ベスト30:日経クロストレンド

https://trend.nikkeibp.co.jp/atcl/contents/18/00064/00001/

ペットボトルコーヒー クラフトボス(3位)

缶コーヒーの売上が減少する中、開発チームは、市場の状況をよりよく知るために定量データを分析し、これまでのターゲットであるブルーカラーが減少していること、逆に人口が増えているITワーカーはコーヒーをよく飲むが、缶コーヒーは飲まないことを発見しました。

さらに実際に、ITワーカーにインタビューを行うことで、缶が古いというイメージだけでなく、仕事をしながら飲むものとして、コンビニコーヒーのような爽やかな飲み口や、持ち運びやすさが求められていることが分かったようです。

また、普段デジタルな業務に従事しているからこそ、アナログ感や人とのつながりを大切にしたいという感性が見え、「クラフト」というネーミングが決定したようです。

定量調査と定性調査を組み合わせることで、これまで取り込めていなかった層に共感性の高い商品を生み出すことができた例だと思います。

定量調査で課題を見つける/インタビューを行いインサイト(爽やかな飲み口や持ち運びやすさを求めることや、人とのつながりを大切にしたいと思う価値観)を抽出/共感性の高いプロダクトアイデア

参考リンク:

  • 「クラフトボス」がIT業界を狙った理由 「缶コーヒー離れ」を解決する秘策:プレジデントオンライン
    https://president.jp/articles/-/25053
  • 「こんな薄いコーヒー誰が飲むの?」その答えは働く人々の“現場”にあった|サントリー「クラフトボス」発売秘話:リクナビNEXTジャーナル
    https://next.rikunabi.com/journal/20180730_c11/

AIスピーカー Amazon Echo(5位)

今年大きく出荷台数を伸ばしたAIスピーカーですが、その代表格であるAmazon Echoは、もともとはクラウド(AWS)と機械学習を使った新規事業としてスタートしたそうです。

当初はクラウド型の音声認識という目新しい技術が、消費者に受け入れられるかという懸念があったようですが、それをクリアにするために、数千に及ぶアマゾン社員の家庭に、プロトタイプを実際に置き、利用シーンの検証や情報の蓄積を繰り返しながら開発を行ったようです。

現場に試作機を投入するというプロトタイピングの手法で得られた知見が、幅広い家庭に受け入れられる価値の創出や、操作性の向上につながっているからこそ、急速に成長するプロダクトとなり得たと言えるでしょう。

技術シーズから商品アイデアに/プロトタイピングで課題発見&仮説生成/広く受け入れられるプロダクトに

参考リンク:

お椀で食べるカップヌードル(19位)

お椀サイズにちょうどよいボリュームでインスタントラーメンが食べられる、日清食品の「お椀で食べる」シリーズは、シニア層を中心に売上げを伸ばしています。

カップ麺としてのカップヌードルですが、シニア層からの支持が伸びない中で、どうすればこの層にインスタントラーメンを食べてもらえるか、実際にシニア層へのヒアリングを行ったそうです。そして、ヒアリングを通して見つけた「惣菜を小鉢に移し替える」「カップ麺はそのまま食卓に出せない」といった主婦の罪悪感に着目し、ボリュームを標準的なお椀に合わせて調整しました。その結果、「もう少し食べたい」「もう1品加えたい」というシチュエーションに丁度いいおかずとして受け入れられています。

ちょっとしたパッケージングの変更によって、インスタントラーメンの食卓への新しい取り入れ方を提案し、受け入れられた良い例だと思いますが、その裏には消費者へのヒアリングを通したインサイトの発掘が大きく役立っています。

既存プロダクトが持っている課題/ヒアリングを行いインサイト(主婦層が持つ、ちゃんと用意したように見せたい感覚や、カップ麺を食卓に出すことへの罪悪感)を抽出/訴求を変えて新たなマーケットに

参考リンク:

まとめ:解決すべき課題や悩みは生活者が持っている

日々たくさんの商品やサービスが生まれる中で、たまたまヒットするサービスは多くはありません。ヒットするものには、それを利用する人の課題や悩みを解決するアイデアやソリューションが備わっており、解決すべき課題や悩みを明確にすることは、商品やサービスがヒットする確率を高めます。ぜひ企画の早い段階で、直接生活者に会い、どんな課題や悩みを持っているのかを聞いてみてください。

生活者に会う方法がわからない、どんなことを聞けば良いのか分からない…とお悩みの方はご相談に乗りますので、ぜひお問い合わせください。

この記事を書いた人

荒嶋 英幹

ディレクター/デザイナー HCD-Net認定人間中心設計専門家

定量/定性調査設計、分析、ペルソナやシナリオ作成、UI設計、ビジュアルデザインなどなど、UXデザインプロセス全般に渡って、主に実作業を行っています。その他、行動観察ツールiinaaの開発。

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