esaura LLC, えそら合同会社

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本当に価値ある商品開発アイディアを出す!再現性の高い思考術

「自社の顔となりそうな商品開発がしたい!でも、なかなか良いアイディアが出てこない…アイディアはどうやって出すの?」

「新しい商品開発に取り組んでいるものの、目を引く斬新なアイディアに出会えない…他社にないアイディアはどうしたら出てくるの?」

商品開発のアイディア出しに悪戦苦闘しており、この記事にたどり着いたのではないでしょうか?

商品開発のアイディア出しは、とにかく多くのアイディアを思いつく限り出せればいい、というわけではありません。

「思いつき」の突発的なアイディア“だけ”に頼ると、顧客のニーズを外すリスクが高く「本当に価値あるアイディアが出す」ことにつながらないことも多くあるからです。

では、本当に価値のあるアイディア出しは、どうしたらできるのでしょうか?

結論としては、「ストーリーボード」というツールを使ってアイディア出しを行うことです。

ストーリーボードを活用すると、「顧客の体験に沿ってアイディアを出していく」プロセスになるため、本当に価値あるアイディアを出すことに繋がりやすくとても有効だと実感しているからです。

実際に、企業の商品開発を多数支援してきた私たちえそらLLCでは、ストーリーボード(後述)を使い、顧客体験に沿って整理し、アイディア出しを行っています。

ストーリーボードとは、あなたの製品・サービスを通してユーザーがどのような体験をするのかを、一つのストーリーとして描写したものです。

汎用性が高く様々な場面で使えるツールですが、商品開発のアイディア出しの場面でも活用できるものです。

ストーリーボードはアイディア出しにおいてもとても活用しやすいため、よくある様々なフレームワークを活用せずにストーリーボードのみを活用してアイディア出しを実践しているくらいです。

(ストーリーボードの例)

ストーリーボードの例

本記事では、商品開発のアイディアの出し方を、

  • 私たちが実際に行っている「ストーリーボードを使った手法」
  • アイディア出しに活用できると言われるフレームワーク
  • アイディア出しの実践例

を通じて解説していきます。

「ストーリーボードを使ったアイディア出しの手法」はシンプルでわかりやすく、本当に価値あるアイディアに繋げていくプロセスです。

最後まで読めば、顧客が求めるアイディアはどのように生まれるのかが理解できます。

単にアイディアを出すだけでは、売れる商品開発につながりません。

あなたの商品の顧客が本当に欲しくなる商品開発のアイディアを出すためにも、私たちが実際に行っている方法を実践いただき、ぜひ価値あるアイディア出しができるようになってください。

1. 本当に価値ある商品開発のアイディアを出すための3STEP

1章では、本当に価値ある商品開発のアイディアを出すための3STEPについてお伝えします。
商品開発のアイディアを出すときには、まず、「ストーリーボード」の作成手順を理解しましょう。
「ストーリーボード」を作成すると、顧客の体験に沿ったアイディアを出すことができるからです。
ストーリーボードの作成手順は以下の通りです。

【本当に価値ある商品開発のアイディアを出すための3STEP】

  • STEP1:ストーリーボードの「解決すべき問題を定義する」
  • STEP2:ストーリーボードの「最高の体験を発想する」
  • STEP3:ストーリーボードの「アイディアのネタ出しをする」

本当に価値あるアイディアを出すためには、「顧客の体験」に沿うことがとても重要です。

ストーリーボードを作ってアイディアを出していくと、顧客の体験に沿ったアイディアを出すことができます。

ぜひ今、あなたが商品開発のアイディアをださなければならない題材をテーマにして、この3ステップを読み進めてみてください。

【ステップに入る前に】アイディア発想に活用するストーリーボードの例

アイディア出しのゴールをイメージいただくために、先にストーリーボードの活用例を紹介いたします。

以下のストーリーボードは、フライパンに不満を持つ主婦への解決策となるアイディアを時系列に沿ってまとめています。

ティファール(取っ手がとれるフライパン)の例:

ストーリーボードの例
1コマ目:課題今使用しているフライパンは「取っ手が邪魔で」「他のプライパンや鍋と重ねて収納できない」
2、3コマ目:解決策取っ手が取れることで嵩張らず、重ねてすっきり収納できる
4コマ目:結果収納がキレイにすっきりした

【このストーリーボードを作成する手順】

  1. フライパンに不満をも持つ主婦にとって何が問題かを書き出す
  2. フライパンに不満を持つ主婦が、ストレスなく使える!と実感する「最高の結果」を書き出す
  3. 「最高の結果」にどうやって到達するのか、解決策を書き出す

このように作成を続けていくと、「3、「最高の結果」にどうやって到達するのか、解決策を書き出す」の段階で「本当に価値あるアイディアの種」を多くだすことができます。

・他のものと重ねて収納できる
・嵩張らずに収納できる など

闇雲にアイディアを出そうとすると、1:課題、4:結果の視点が疎かになってしまい、「本当に価値あるアイディア」から逸脱しやすいアイディアが出てきてしまいます。

1:課題、4:結果を書き出して整理してから、解決策となるアイディアを書き出していくことで、顧客体験を軸にしているストーリーボードを使って、商品開発のアイディアをまとめていくことができるのです。

それは、各ステップを詳しく説明していきます。

STEP1:ストーリーボードの「解決すべき問題を定義する」

ストーリーボードの作成手順を理解したら、早速ストーリーボードを活用してアイディア出しに着手していきます。

手順に沿って、いきなりアイディアを出そうとせずに、「ユーザーの解決すべき問題」を定義しましょう。

例えば、子育て世代の主婦をターゲットとした新しいフライパンを考えたいとしましょう。

子育てをしながら料理をするときに「場所をとって収納が不便」など、当事者が感じている課題が該当します。

このように、アイディア発想の前提として「ユーザーが置かれている状況や抱えている問題」を整理します。整理の仕方は任意ですが、下記3点を意識しておくと良いでしょう。

【課題を見つけるときのポイント】

  • 想像ではなく事実に基づいて考える
  • 重要な問題のパターンが分かる
  • 次の行動につながる心理が見えている

コツは、ユーザーの置かれている状況や抱えている問題をどれだけ具体的に考えられるか、です。

手元に情報がなければ実際にインタビューを行って情報を集める、なども良いでしょう。本当に価値あるアイディアを出すことにつながるアクションです。

よくある失敗は、開発したい商品に紐づく課題をとりあえず羅列することです。あなたの顧客が抱える重要な課題でなければ、商品を通じた価値提供がしにくくなります。

あなたの顧客がどのような課題を抱えているのかにフォーカスして、アイディアを出してみましょう。

顧客のリアルな声を集めるなら、インタビュープラットフォーム「pivo」

あなたの顧客が抱える課題が分からないと悩んでいる場合は、えそらLLCが提供している 事業開発チーム向けインタビュープラットフォーム「pivo(ピボ)」をご活用ください。

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STEP2:ストーリーボードの「最高の体験を発想する」

「ユーザーの解決すべき問題」を定義したら、ストーリーボードの最高の体験を発想していきます。

課題を抱えた顧客がどのような状態になれば、最高の価値提供ができるのかを考えます。

先ほどの例で言うと「お手入れも収納も簡単でストレスがなくなった」というのが、顧客の課題を解決できる実現したいことだと言えるでしょう。

最高の体験を考えるときは、下記のポイントを意識しましょう。

【最高の体験を発想するときのポイント】

  • これ以上ない体験であること
  • これまでにない体験であること
  • 既存の常識をくつがえす体験であること

最高の体験を発想するときは「自社ではここまでしかできないかも…」「今までこのようなことはできなかったし…」などと勝手に上限を決めないで、模索することが大切です。

顧客の課題を解消できそうな価値を様々な角度から探してみましょう。

STEP3:ストーリーボードの 「アイディアのネタ出しをする」

ステップに、発想した最高の体験を実現するための「アイディア=ソリューション」を発想します。

ここでしっかりとアイディアのネタ出しをしておくことが重要です。

ネタ出しのためのアイディア発想においては、多様性、視点、ひらめきの3点がポイントになるでしょう。

  • 多様なバックグラウンドを持つ人たちと一緒にアイディア発想を行う(多様性)
  • 視点の異なる問題パターンをベースにアイディア発想を行う(視点)
  • 普段と違う場所や環境でアイディア発想を行う(ひらめき)

この時点でのアイディアは直感で出していきましょう。

この段階では、アイディアそのものというよりも、方向性を見出すことに重きをおきましょう。

ストーリーボードの 「アイディアのネタ出し」をしていきます。

ここで言うアイディアとは、先ほど考えた価値を実現するための手段、手法のことです。

先ほどの例で言うと「すっきりキレイに収納できる」というのが、具体的な解決策になるでしょう。

解決策は下記のように様々な方向性で模索していくと、最大の価値提供ができるアイディアに出会いやすくなります。

【解決策を模索する方向性の例】

  • 自社の既存技術、サービス(この技術なら課題を解決できそうなど)
  • 同業他社の取り組み(〇〇という取り組みが解決の糸口になりそうなど)
  • 代用できる技術、サービス(この技術を代用して解決できないかなど)

2.商品開発のアイディア出しができるフレームワーク7選

1章では、私たちが実践する商品開発のアイディア出しのステップについて解説いたしました。

私たちが実際に実践する内容を愚直に取り組んでいけば、価値ある商品開発のアイディアは出していくことができます。ただし、方法は1つではありません。

2章では、商品開発のアイディア出しができると言われているフレームワークについて紹介します。

もしあなたにとって以下のフレームワークが馴染みが深いのであれば、参考にしてお役立てください。

実際に私たちは商品開発の支援の実務で、これらのフレームワークは使っていません。
なぜなら、「ストーリーボード」を活用してアイディア出しを行うことで、本当に価値あるアイディアを出すことができてしまうからです。

要は、フレームワークうんぬんではなく、「どれだけ具体的に顧客の問題や最高の結果をイメージしてアイディアを出し切ることができるか」です。

いろんな手法を知っていた上で、最高の手法を選択することで質の高いアイディア出しができるようになるはずです。あくまでご自身の引き出しを増やすための参考にしてください。

商品開発のアイディア出しができるフレームワーク
オズボーンのチェックリスト
  • 9個の切り口からアイディア発想のきっかけを掴むフレームワーク
  • アイディアを出す視点を変えたいときにおすすめ
SCAMPER法
  • 7つの切り口からアイディア発想のきっかけを掴むフレームワーク
  • アイディアを出す視点を変えたいときにおすすめ
形態分析法
  • 課題を構成する要素を組み合わせた複数のパターンを考えるフレームワーク
  • アイディアにつながる要素を深掘りしたいときにおすすめ
マンダラート
  • 課題を軸にアイディアを膨らませるフレームワーク
  • 今までにない発想を生み出したいときにおすすめ
ブレインライティング
  • 複数人でアイディアをつなぎながら広げていくフレームワーク
  • 1人で煮詰まりアイディアを広げたいときにおすすめ
マインドマップ
  • テーマや課題を軸に関連する言葉や考えなどを枝状に広げていく手法
  • 今までにない発想を生み出したいときにおすすめ
6色ハット思考法
  • 1つの課題、テーマに対して6人がそれぞれの役割を持ち意見を出し合う手法
  • 様々な視点からアイディアを検討したいときにおすすめ

ここでは、フレームワークごとの使い方を例を交えて解説していきます。なかなかアイディアが出てこないと悩むときには、ぜひ活用してみてください。

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商品開発のアイディア出しに使えるフレームワーク集をご用意しました。テンプレートや活用法、見本もまとめて紹介していますので、初めてのアイディア出しにもご活用ください。

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2-1. オズボーンのチェックリスト

オズボーンのチェックリストは、9個の切り口からアイディア発想のきっかけを掴むフレームワークです。

商品開発のアイディアを考えるときには、ついつい日頃の考え方の癖、視点で考えがちです。オズボーンのチェックリストを使うことで、強制的にアイディアを考える方向性を変えることができます。

オズボーンのチェックリストの9つの視点は、下記のとおりです。
「コーヒーメーカー」を題材に、例を考えてみます。

視点概要・例
転用他の使い方はあるか?
<例>
抽出後のコーヒーかすを再利用して、部屋の消臭剤として使う
応用他のアイディア、機能をこの商品で真似できないか?
<例>
コーヒー豆だけでなく茶葉やハーブにも対応し、最適な温度と抽出時間で淹れられる
変化色や形状、温度などを変えることができないか?
<例>
抽出が進むにつれて本体の色が変わったり、LEDライトで光の色が変化したりする
拡大大きさ、長さ、厚み、業務の範囲などを大きくすることができないか?
<例>
家族全員や来客時に対応できるよう、一度に10杯以上淹れられるモデル
縮小大きさ、長さ、厚み、業務の範囲などを小さくすることができないか?
<例>
タンブラーと一体型になっており、出先でも手軽に挽きたてコーヒーが楽しめるモデル
代用素材や場所、仕組みなど他のもので代用できないか?
<例>
アウトドアや災害時にも使える、ソーラーパネル付きモデル
置換要素や配置などを入れ替えたらどうか?
<例>
壁に設置できる薄型・縦長のコーヒーメーカー
逆転上下左右を逆にする、立場や役割を逆にできないか?
<例>
フィルターを使わずにクリアなコーヒーが抽出できるモデル
結合2つ以上の商品を合体、組み合わせ、混ぜ合わせるなどできないか?
<例>
朝食をこれ一台で完結させる、コーヒーとパンが同時に作れる家電

例えば、このオズボーンのチェックリストを活用すると

・最大限の価値提供のために今までのアイディアを転用できないか?

・拡大や縮小など形状を変えて価値提供ができないか?

など新たな視点でアイディアを考えられるようになります。その結果、今までにない解決策が見つかるかもしれません。

2-2. SCAMPER法

SCAMPER法は、7つの切り口からアイディア発想のきっかけを掴むフレームワークです。
SCAMPER法はオズボーンのチェックリストをもとに要点を整理したものなので、似た要素で構成されています。

オズボーンのチェックリストと同様に、アイディアを考える方向性を変えたいときに活用できます。

SCAMPER法の7つの視点は、下記のとおりです。
「ハンバーガー」を例に考えてみました。

視点概要・例
Substitute
(代用する)
素材や場所、仕組みなど他のもので代用できないか?
<例>
ハンバーガーのバンズをご飯やお肉に変える
Combine
(組み合わせる)
2つ以上の商品を合体、組み合わせ、混ぜ合わせるなどできないか?
<例>
パンケーキやドーナツをバンズに、フルーツやクリームチーズを挟んだスイーツ系ハンバーガー
Adapt
(応用する)
他のアイディア、機能をこの商品で真似できないか?
<例>
駅弁のアイデアを応用し、地域の特産品を使ったご当地ハンバーガー
Modify
(修正する)
既存の商品を修正、改善できないか?
<例>
一口サイズのミニハンバーガーや、食べやすい細長い形にする
Put to other uses
(転用する)
他のアイディア、機能をこの商品で転用できないか?
<例>
ハンバーガーの形をした雑貨や文房具を作る
Eliminate
(削ぎ落とす)
機能やデザイン、製造過程を最小限にできないか?
<例>
包装をなくすor食べられる素材の包装にする
Reverse,Rearrange
(再構成する)
上下左右を入れ替える、工程や役割を入れ替えるなど再構成できないか?
<例>
食べる人が自分で好きなように組み立てて食べられるように、パティ、バンズ、野菜、ソースなどを個別に提供する

SCAMPER法はオズボーンのチェックリストより項目が少ないため、効率よく手軽にアイディアを模索したい場合に向いています。

2-3. 形態分析法

形態分析法は、課題を構成する要素を組み合わせた複数のパターンを考えることで、新しいアイディアを模索するフレームワークです。

【形態分析法の手順】

1.縦軸に考える要素を記入する
2.横軸に各要素から想定できる選択肢を記入する
3.縦軸と横軸の要素を組み合わせて新しいアイディアがないか模索する

商品の課題を解決する方法を網羅的に模索できて、見落としがちなアイディアを可視化できる点が特徴です。例えば、「スポンジ」を開発するときに、使いにくさが課題になっているとしましょう。

その場合、縦軸に考える要素として形状や素材を設けます。横軸には、下記のように、各要素の想定できる選択肢を記載します。

表が完成したら、1つずつ組み合わせて「実現可能か」「課題を解決できるか」などを検討してきましょう。

例えば、スティック型のメラミン素材の自立するスポンジであれば、使いにくさが解消できるなど、課題の解決策として適切なのか1つずつ検証していきます。

2-4. マンダラート

マンダラートは、課題を軸にアイディアを膨らませるフレームワークです。3×3のマス目の中心に課題、テーマを書いて、そこから連想する言葉で周辺のマスを埋めていきます。

連想ゲームのように、課題に関連するアイディアを広げられるので、今まで想定できなかった発想にたどり着ける可能性があります。

【マンダラートの手順】

1.3×3マスの中心に課題を記入する
2.課題から連想する要素8つ書き出す
3.書き出した8つの要素をそれぞれ3×3マスの中心に記入する
4.各要素から連想する言葉を記入する
5.81個の要素を組み合わせる、排除するなどして新しいアイディアを模索する

例えば、商品開発のアイディアを考える中で、調味料のボトルが使いにくいという課題があったとしましょう。

マンダラートの中央には「ボトルが使いにくい」と記載して、周辺にはボトルを使いやすくする要素を書きます。

そして、それぞれの要素を9マスの中心に記入して、深掘りをしていきます。例えば、持ちやすさであれば、「持ちやすいのボトルに必要な要素」を周辺に記入します。

全てのマスが埋まると、使いにくいボトルを解消する具体的な方法を可視化できます。可視化した要素に優先順位をつける、組み合わせるなどすると、今までにないアイディアが見つかる可能性があります。

2-5. ブレインライティング

ブレインライティングは、複数人でアイディアをつなぎながら広げていくフレームワークです。1つの課題、テーマをもとに、複数人でアイディアを紙に書いて回し読みしながら発展させていきます。

1人では煮詰まってしまい発展しなかったアイディアが、他者の助けによって形になる可能性があります。

ブレインライティングをするときは、下記のように複数人が回して書ける用紙を準備しましょう。

【ブレインライティングの手順】

1.共通の課題、テーマを記入する
2.1人目が課題、テーマから想像するアイディアを記入する
3.2人目は1人目のアイディアをもとに連想するアイディアを記入する
4.シートが埋まるまで繰り返す

例えば、オフィスで使いやすいコップという課題に対して、下記のように複数人でアイディアをつなぎ、考えを深めていきます。

全部のマスが埋まったら「どのアイディアがいいか」「新しいアイディアが出せそうか」などを話し合い、ストーリーボードの解決策として使えそうか議論します。

2-6. マインドマップ

マインドマップは、1つのテーマや課題を軸に関連する言葉や考えなどを枝状に広げていく手法です。ブレインライティングと同じように、1つの課題やテーマを基に、発想を膨らませていきます。

マインドマップはブレインライティングよりも自由度が高く、テーマや課題に立ち返ることさえできれば、下記のように自由に書き足して考えを深められます。

【マインドマップの手順】

1.軸となる課題、テーマを記入する
2.課題、テーマから連想する言葉や考え方を自由に記入する
3.完成したマインドマップを見て新しいアイディアが創出できないか検討する

マインドマップが完成したら、全体像を見て新しい発見やアイディアの種となる部分がないか検討します。

例えば、折り畳み傘を軸に、下記のように連想できる単語を紐づけて書いていきます。

様々な発想が出てくると、折り畳み傘に付随するアイディアが生まれる可能性があるでしょう。

2-7. 6色ハット思考法

6色ハット思考法とは、1つの課題、テーマに対して6人がそれぞれの役割を持ち意見を出し合う手法です。

複数人でアイディア出しをしても、誰もが同じ視点から考えていては、同じようなアイディアしか出てきません。

そこで、下記のように色ごとに役割を決めてその立場で意見を言うことで、今までにないアイディアに気付きやすくなります。

色ごとの役割概要・例
白色
客観的な思考
収集したデータや情報をもとに事実に基づくアイディアを出す
<例>
自社の顧客データでは○○の人気が高い
黄色
肯定的な思考
どのような課題、テーマも肯定的な視点でアイディアを出す
<例>
この欠点も○○の角度から見ると差別化の要素になるかもしれない
赤色
感情的な思考
理由や根拠ではなく直感や感情の赴くままにアイディアを出す
<例>
このアイディアは直感的に良いと思う
緑色
創造的な思考
常識に囚われないで自由な発想でアイディアを出す
<例>
今まで念頭になかったけれど○○層にアプローチしてみたらどうだろう
黒色
否定的な思考
物事の否定的な部分や問題点に焦点を当てて課題や失敗リスクを出す
<例>
このアイディアには○○と○○のリスクがありそう
青色
俯瞰的な思考
アイディアに関する議論のまとめ役をする
<例>
今○○というアイディアが出ましたがどうですか?

例えば、6名集まって各役割を決めてから「今出ているアイディア」について話し合います。

下記のように、色ごとに自身の立場で意見を出していきます。

【6色ハット法の手順】

1.課題、テーマに対してざっくばらんに意見を言う
2.様々な意見を深掘りしたり再考したりして意見を深める
3.最終的に新しいアイディアが創出できないかまとめる

このように、商品開発のストーリーボード内の解決策を模索するときには、様々なフレームワークを使ってアイディアを出せないか検討することが重要です。

3. 【実践編】商品開発のアイディア出しの例

ここまで、商品開発のアイディアをまとめられるストーリーボードと、ストーリーボード内のアイディア出しに使えるフレームワークをまとめて解説しました。

両方を併せて使うと、どのような流れになるのか見てみましょう。

今回は、ビジネスマンをターゲットとした健康ドリンクの商品開発アイディアを出す流れをご紹介します。

下記では、ストレスと疲労で疲れているビジネスマンが、効率よく仕事ができて疲れにくくなる最高の結果を目指します。

最高の結果にたどり着く解決策は、様々な視点からアイディアを出します。

例えば、複数人でブレインライティングをして、新しいアイディアを模索します。

ブレインライティングで出たアイディアを形態分析法で深掘りして、アイディアをより具体化することも検討できるでしょう。

今回は、ブレインライティングで出たアイディアを、「特徴」「風味」「テーマ」という3つの要素に分類してみました。例えば、ブレインライティングの「疲れに効く成分を配合したい」というアイディアは、形態分析法は「テーマ:疲労回復」に分類できます。

分類ができたら、要素ごとに組み合わせながら「現実性」「課題解決力」などを確認します。

例えば、スマートフォンアプリと連動して、ビジネスマンの日々の疲れ、ストレス度を可視化しつつ、疲労回復が見込める成分、リフレッシュできるハーブの香りの健康ドリンクはどうだろう?などとアイディアを出していきます。

フレームワークでのアイディア出しができて意見がまとまったら、ストーリーボードの解決策のコマに当てはめます。

1つのストーリーボードで終わらずに、同じような流れで複数のストーリーボードを作成しましょう。

顧客視点で複数のストーリーボードを比較検討することで、本当に価値のある方向性を見極められます。

その結果、自社の商品としてどのような健康ドリンクを開発するのか、明確になるでしょう。

今回ご紹介した流れはあくまでも一例ではありますが、このようにストーリーボードを軸に顧客視点に立ち返ってアイディアをまとめることで、顧客から選ばれるアイディアが生み出しやすくなります。

【アーカイブ配信】えそらLLCのアイディア創出支援の詳細を分かりやすくまとめています

えそらLLCでは、商品開発や新規事業のアイディア創出支援を実施しています。

「どのような流れで進めるのか」「具体的に何をやってくれるのか」など、アイディア創出支援についてわかるセミナー(無料)がご視聴いただけますので、ぜひご活用ください。

アーカイブを見る

4. 商品開発のアイディアに煮詰まったら「顧客理解」に立ち戻ろう!

ここまで、商品開発のアイディア出しの方法を具体的に解説しました。しかしながら、今回紹介したステップやフレームワークを使っても、アイディア出しに煮詰まってしまうこともあるでしょう。

そのように迷われた際は、ぜひ顧客理解に立ち戻ることを思い出してください。

本当に良いアイディアは、突飛な発想から生まれるものではありません。これまでお伝えしたとおり、あくまで、「ニーズを感じている顧客」があってこそ、生まれるものだからです。

弊社の事例ではありませんが、ユーザーライク株式会社が提供するお花のサブスク「bloomee(ブルーミー)」のアイディアについて、ご紹介します。

商品名概要
お花のサブスク「bloomee」ユーザーの声をもとに「花のある生活を低価格で実現できるように」とお花のサブスクを開始

【それまでの課題】

  • 当初はお花のギフト向けサービスをしていたものの、なかなか盛り上がらない状況だった。
  • 何がユーザーに響かないのか、その“本音”を把握できていなかった。

同社は「どうすればもっと花を買いたくなるか?」という問いを、直接ユーザーに投げかける機会を創出

【ユーザーの声】

  • 価格が高いのであまり買わない
  • プレゼントとして花という選択肢が出にくい

上記を踏まえ、「花のある生活を低価格で実現できるように」と事業をピボット(事業の方向転換)し、お花のサブスクを始めました。

このように、ユーザーライク株式会社では「ユーザーに直接聞いて、ユーザー起点で思考する」ことで素晴らしい商品アイディアを生み出すことができました。

現在も、毎月「ユーザーさんヒアリング報告会」を実施。ユーザーの声を報告するだけではなく、回答を聞いたうえで社内担当者がそのユーザーになりきり、ユーザー視点から物事を見ることを意識しているそうです。

ここまで徹底的にユーザー起点を貫くことで、日々の施策において、ユーザーを主語にコミュニケーションが取れているとのことです。

もし、今後あなたが商品開発で躓かれたときは、ぜひ改めて顧客理解に立ち戻り、ユーザーと向き合ってみてください。思わぬ気づきを得ることで、ひらめきの手助けとなるでしょう。

参考:ユーザーライク株式会社「月に1回、ユーザーさんに憑依する!? 5年以上続く「ヒアリング報告会」誕生秘話」

商品開発のアイディア出しで感じた「モヤモヤ」を私たちにお聞かせください

商品開発は失敗が多いと言われるなかで、市場に受け入れられる商品を提供するには顧客理解を深めたアイディア出しが重要です。

私たち「えそらLLC」は徹底した顧客理解を強みとして、本当に価値のある新規事業のアイディアが出せるように支援をしています。

とくに、商品開発のアイディア出しのタイミングでは、下記のようなお悩みを抱える方が多いです。

  • 本当にこのアイディアでいいのか確信を持てない
  • ニーズのあるアイディアになっているか客観的な助言が欲しい
  • なかなか思うようなアイディアが出てこない

このようなモヤモヤを、私たちにぶつけてください。その場でお答えする形で、無料でご相談いただけます。

悩みや相談したいことが整理されていなくても結構です。顧客に本当に価値のある商品を届ける第一歩として、お気軽にご活用ください。

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5. まとめ

本記事では、商品開発のアイディアを出す方法をまとめて解説しました。

最後に、この記事の内容を簡単に振り返ってみましょう。

〇商品開発のアイディアをまとめるストーリーボードに記載する内容は下記のとおり

  • 1コマ目:あなたの顧客が置かれている状況や解決するべき課題を記載
  • 2・3コマ目:最高の価値を実現するための具体的な解決策を記載
  • 4コマ目:顧客に提供できる最高の価値、結果を記載

〇商品開発のアイディア出し(解決策を探す)に使えるフレームワークは下記のとおり

商品開発のアイディア出しができるフレームワーク
オズボーンのチェックリスト9個の切り口からアイディア発想のきっかけを掴むフレームワーク
SCAMPER法7つの切り口からアイディア発想のきっかけを掴むフレームワーク
形態分析法課題を構成する要素を組み合わせた複数のパターンを考えるフレームワーク
マンダラート課題を軸にアイディアを膨らませるフレームワーク
ブレインライティング複数人でアイディアをつなぎながら広げていくフレームワーク
マインドマップテーマや課題を軸に関連する言葉や考えなどを枝状に広げていく手法
6色ハット思考法1つの課題、テーマに対して6人がそれぞれの役割を持ち意見を出し合う手法

商品開発のアイディアはたくさん出すことを目的としないで、顧客に価値を提供できるキラリと輝くアイディアを見つけることが重要です。

商品開発のアイディア出しに悩む場合は、ぜひカジュアル面談でそのモヤモヤをお聞かせください。

監修者

喜多 竜二

えそら合同会社 代表社員/HCD-Net認定人間中心設計専門家

2009年にUXデザインを専門とする「えそら合同会社」を設立、これまでに新規事業をはじめとする200を超える事業を支援してきた。自身は人をより良く理解するための認知心理学を専門とし、生活者に対する共感を出発点としたアイデア創出に力を入れている。東京大学工学部卒業、シドニー工科大学大学院修了。

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