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【UXデザイン事例集】 2020年ヒット商品に見るUXデザイン事例3選

2020年ヒット商品に見るUXデザイン事例3選

今回は世の中のUXデザイン事例を取り上げるべく、日経トレンディが毎年行っているランキング「ヒット商品ベスト30」をもとに、UX視点でのヒット理由を持つ商品を取り上げてみたいと思います。

2020年は特に、新型コロナウイルスによるマスク需要や、おうち○○に関連する商品がよく売れたという印象を持ちますが、派生的に影響があったものや、コロナは関係なく人気を集めた商品もあるようです。



引用:2020年ヒット商品ランキング 日経トレンディが選んだベスト30 | 1位~30位までの一覧

30位までの一覧はこのようになっていますが、この中からUX視点でのヒット理由を持つ商品を3つほど取り上げていきます。

Zoom(4位)

こちらは典型的なコロナ関連需要ですね。正確にいえば、コロナウイルス感染拡大防止のために、リモートを推進する上で利用者が急激に増えたものです。

特に印象的なのは、これが一過性のものではなく、一度リモートでの勤務や会議を経験してしまえば、多くの人たちの間で「リモートでもできる」という意識の変化が起きたことではないでしょうか。
「会議は対面じゃなきゃダメ」「直接訪問しないと失礼」といった、ある種形骸的な常識に自分たちが囚われていただけということに気付かされた出来事でもありました。
そういった社会背景が、利用者を伸ばしていった理由のひとつなのだと思います。

また、他にもオンライン会議ツールがある中で、特段Zoomが注目されたのにも理由があり、アカウントを持っていなくても参加できることや、URLさえ渡せばブラウザ経由で誰でも簡単に参加できることが、当時必要に駆られて使い始めた人たちにとって受け入れやすいポイントだったのではないかと思います。
加えてセキュリティへの対応や、コロナ禍で利用者が増える中で湧いてくるニーズに対して細かなアップデートを迅速に提供していた印象があり、ファンの醸成も上手く行っていました。ファンが増えれば口コミによって更なるユーザー増に繋がるという好循環も生み出していたのではないでしょうか。

Zoomの持つ手軽さやスピード感が、外出自粛やリモートの必要性といった突然起こった状況に対してマッチしたために、利用者を多く獲得できたということですね。

ゴキブリムエンダー/金鳥(10位)

6畳あたり4回噴射するだけで、にくきあいつらを一網打尽にできる、金鳥のゴキブリムエンダーが10位でした。Gを撃退する商品は現在色々ありますが、殺虫成分を含む煙や霧を部屋に行き渡せる「くん煙剤」タイプが、2002年頃には最大シェアを誇っていたそうです。
しかしこのタイプの最大の欠点として、使用中は外出しなければならない、準備や片付けが面倒ということで徐々に毒エサを置くタイプにシェアが移り変わっていきました。

効き目は確かだがシェアを奪われた「くん煙剤」タイプですが、使うのをやめた人たちにアンケートを行い、使用をやめた理由を調べた結果「使用前後の面倒くささ」「子供やペットへの影響の不安」などの不満点を見つけたようです。まずはこの離脱者に絞って再度商品を手にとってもらうことを狙って作られたのがこの「ゴキブリムエンダー」だそうです。

Gを見たくないという、元「くん煙剤」利用者のニーズに配慮したコンセプトとデザインが、「くん煙剤」を使用したことがない若年層にも響き、広い世代でのシェアにつながったそうです。また、ヒットの要因として、気象の影響も大きかったようです。
引きこもっていたのであまり気づきませんでしたが、そういえば今年の夏は暑くなるのが早かったし雨や台風も少なかったですね。

ウーノ 男性用BBクリーム/資生堂(26位)

男性用メイクアイテムの売上は、2018年頃から伸びを見せていましたが、特に今年は30代40代といった、比較的男性の化粧に抵抗を感じやすいとされる世代にも広がったそうです。
BBクリームとは、1本で化粧下地・ファンデーション・コンシーラー・日焼け止めなど、肌をカバーする機能を持っているものです。
外出自粛やリモートの影響で、こういった商品、特に男性向けなどは売れ行きが悪くなっているのではという印象を持ちますが、実態はその逆のようです。

1番はやはり、オンライン会議の影響です。カメラを通した自分の顔を見ることがあること、また話者の顔が大きく表示される場合があるため、これまでよりも自分の顔を意識する機会が増え、美容に取り組むきっかけとなったようです。
また、家で過ごす時間が増えたことで、今まで飲み会などに使っていたお金を自己投資に回す人が増えたこと、気にはなっていたが周りに知られるのが嫌だったので手を出していなかった人が、リモート勤務をきっかけに「ばれない」から始めてみたことも、大きく影響しているようです。

男性向けメイク商品はこれまでじわじわ広がりが見せていましたが、コロナ禍によるリモートの状況が、潜在的に興味を持っていた層を掘り起こし、さらに広がりを見せたということですね。

まとめ:コロナの影響はやはり大きい

2020年はコロナによる影響があった年でしたね、と言うのはあまりにも当然なので、まとめ方としては避けたかったのですが、それでもやはり、方向は様々ですが、コロナの影響は無視できない動きが多かったのだなと感じます。単純にマスクや消毒用品が売れたというだけではなく、生活者それぞれの考え方や行動、これまで持っていた常識にまで影響を与えたのは大きいですよね。 さらに冬から春にかけて、また猛威を振るう可能性もありますから、消費活動にもさらに影響がありそうです。

余談ですが、筆者的には、今年はひたすら「抽選」の年でした。コロナの影響でお店に並べないので、買うために抽選に参加する機会が例年に比べて多かったのですが、全然当たらないんですよね…抽選。
しかもそういう商品は高額でフリマアプリ等に出品されるものも多く、うまく運用しないとUX的には最悪で、生活者の不満を集めやすい売り方だなと感じました。

生活者に響く商品やサービスを考えるために、生活者の考えや行動をもっとよく知りたいとお悩みの方はご相談に乗りますので、ぜひお問い合わせください。

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この記事を書いた人

荒嶋 英幹

ディレクター/デザイナー HCD-Net認定人間中心設計専門家

定量/定性調査設計、分析、ペルソナやシナリオ作成、UI設計、ビジュアルデザインなどなど、UXデザインプロセス全般に渡って、主に実作業を行っています。その他、行動観察ツールiinaaの開発。

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