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新規事業の相談はどこにする?無料で使える面談や公的機関のまとめ

「新規事業を立ち上げたいが、どこに相談すればよいのかわからない」
「起業の準備を始めたいのに、相談先が多すぎて選べずに困っている」

そんな方は、まずは以下の一覧表をご覧ください。

新規事業の支援会社から公的機関、士業まで、さまざまな相談窓口があります。用途によって使い分ければ、新規事業の強い味方となります。

この記事では、新規事業の相談について、相談先から相談の仕方まで、わかりやすくまとめました。

【この記事を読むと得られるメリット】

  • 自分の事業フェーズや課題に最適な相談先がわかる
  • 相談窓口を使い分けて効率的に準備を進められる
  • 相談前の準備や当日のコミュニケーション術を身につけて有益なアドバイスを引き出せる

各分野の知識を持つプロに賢く相談して、新規事業の成功確率を高めていきましょう。

目次

1. 新規事業の相談は「新規事業開発の支援会社」から始めるのが最短ルート

新規事業の相談先として第一に検討したいのは、新規事業開発の支援会社です。本格的な事業化を目指すなら、支援会社への相談が最も効率的なルートになる場合が多いでしょう。その理由と活用方法を見ていきましょう。

  1. なぜ支援会社か?アイデアの壁打ちから実行まで一気通貫で伴走してくれるから
  2. 公的機関や士業との決定的な違いは「実践力」と「当事者意識」
  3. 費用はかかるが時間と失敗リスクを圧倒的に減らせる投資と考える
  4. まずは無料のカジュアル相談を利用する

1-1. なぜ支援会社か?アイデアの壁打ちから実行まで一気通貫で伴走してくれるから

新規事業の支援会社を選ぶべき最大の理由は、事業アイデアの初期段階から市場投入まで、継続的かつ包括的なサポートを受けられる点にあります。ほかの相談先では得られない、この一気通貫の支援体制こそがメリットです。

良質な支援会社であれば、豊富な実績とノウハウを活用して、事業化に必要な要素を体系的にサポートしてくれます。単発の相談ではなく、長期的なパートナーシップを通じて事業成長を実現する仕組みが整っているのです。

えそらLLCの例を挙げると、「顧客理解」を起点として「解くべき問い」を見つけ、「売れる、愛される新規事業」を創出するまで、しっかり伴走します。

1-2. 公的機関や士業との決定的な違いは「実践力」と「当事者意識」

ほかの相談先と比較すると、公的機関では制度的な情報提供が中心となり、士業では法務・税務・会計などの専門領域に限定されがちです。

支援会社は、実践的な課題解決力と事業成功への強いコミットメントがあるため、相談していてまったく異なる感触が得られるでしょう。

支援会社のメンターやコンサルタントは、まるで共同創業者のような立場で事業に深く関わり、成功への強い責任感を持ってサポートしてくれます。

1-3. 費用はかかるが時間と失敗リスクを圧倒的に減らせる投資と考える

民間の支援会社を利用するデメリットとしては、サービスの対価として費用がかかることが挙げられます。

公的機関の相談窓口などは無料で利用できるため、割高に感じる方もいるでしょう。

ただし、長期的な視点で考えれば、事業の成功と時間短縮のための合理的な投資であることは、いうまでもありません。

目先の費用を惜しんで失敗するリスクを取るよりも、適切な投資を通じて成功確率を最大化するほうが、はるかに賢明な判断です。

1-4. まずは無料のカジュアル相談を利用する

「いきなり有料の契約は不安」と感じる方は、まずは支援会社が提供している無料相談を活用して、リスクゼロで専門家の価値を体験してみることをおすすめします。

無料面談の範囲でも、新規事業成功に有益なアドバイスを得られることが多いため、第一歩を踏み出す貴重な機会となります。

えそらLLCでは、新規事業開発のプロに相談したい方へ、無料でカジュアル相談を実施しています。

悩みや相談内容が、まだ整理されていない状態でもまったく問題ありません。お気軽にお申し込みください。

通常の「お問い合わせ」はこちらから

2. ほかにもある!用途によって使い分けたい新規事業の相談窓口

支援会社のほかにも、新規事業の相談に対応している窓口は存在します。ここでは以下の相談窓口についてご紹介します。

  1. よろず支援拠点:無料で相談できる国が設置した相談所
  2. 商工会議所・商工会:地域に根差した経営の相談ができる
  3. 日本政策金融公庫:創業融資を含む事業融資の相談に強い
  4. 自治体の創業支援窓口:地域の補助金や制度に詳しい
  5. 税理士:税務のプロで会計や資金繰りも相談できる
  6. 行政書士・司法書士:新規事業にかかわる面倒な手続きを代行
  7. 中小企業診断士:経営戦略や事業計画策定のプロ

2-1. よろず支援拠点:無料で相談できる国が設置した相談所

出典:よろず支援拠点全国本部

よろず支援拠点は、国が全国47都道府県に設置した中小企業・小規模事業者向けの無料の経営相談所です。

創業希望者から既存事業者まで、経営に関するあらゆる悩みに対応してくれる、総合的な支援機関として機能しています。

【よろず支援拠点の特徴】

  • 経営全般の相談に対応している:事業計画の策定から資金調達、販路開拓まで経営全般にわたる相談を受け付けています。多様な専門分野のコーディネーターが在籍しており、相談者の状況に応じて最適な担当者がアサインされます。
  • 継続的なフォロー体制がある:単発の相談で終わることなく、その後も継続的なフォローが受けられます。定期的な進捗確認や追加相談にも対応しています。
  • 他機関と連携している:必要に応じて、金融機関や専門家、ほかの支援機関との橋渡しを行ってくれます。相談者の課題に最も適した支援先の紹介を行っています。

よろず支援拠点の令和5年度の実績では、全国で40万件強の相談対応があり、利用者の満足度も9割を超えています。

従業員5名以下の小規模企業からの相談が半数以上を占めており、創業期の事業者にとって身近な相談窓口として活用されています。

⇒ 各都道府県のよろず支援拠点はこちら

出典:中小企業庁「地域の経営支援力強化に向けたよろず支援拠点のあり方検討会 報告書

2-2. 商工会議所・商工会:地域に根差した経営の相談ができる

出典:東京商工会議所「東京商工会議所による経営相談」

商工会議所や商工会は、地域密着型の中小企業の支援機関として、創業支援から経営改善まで幅広いサービスを提供しています。地域の経済団体としての豊富なネットワークを活かし、地元での事業展開に特化した支援を受けられるのが特徴です。

【商工会議所・商工会の特徴】

  • 地域特化の情報を提供している:地元の市場動向や競合状況、顧客ニーズなど、その地域ならではの生きた情報を教えてもらえます。地域の商習慣や季節的な需要変動なども含めて、実践的なアドバイスが受けられます。
  • 創業セミナーや勉強会を開催している:起業に必要な基礎知識を体系的に学べる創業塾や各種セミナーを定期的に開催しています。同じ志を持つ起業希望者とのネットワーキングの場としても活用できます。
  • 経営指導員による継続支援がある:経営指導員が事業計画の作成から実行まで継続的にサポートしてくれます。月1回程度の定期面談を通じて、着実に事業準備を進められます。

商工会議所や商工会が提供するサービスをすべて利用するためには、会費を支払って会員になる必要があります。

しかし、経営相談については、非会員でも無償で受け付けているケースが多く見られます。地元の金融機関や行政機関との連携も強く、創業に必要な各種手続きや資金調達についても的確なアドバイスを得られるでしょう。

具体的な相談窓口については、ご自身の地域の商工会議所・商工会を調べてみてください。

⇒ 全国の商工会議所一覧はこちら(日本商工会議所)

⇒ 全国各地の商工会検索はこちら(全国商工会連合会)

2-3. 日本政策金融公庫:創業融資を含む事業融資の相談に強い

出典:日本政策金融公庫「お問合せ

日本政策金融公庫は政府系金融機関で、創業者向けの支援が充実しています。各種融資制度で資金ニーズに対応してくれる頼もしい存在です。

【日本政策金融公庫への相談の特徴】

  • 融資制度の詳しい説明を受けられる:新事業育成資金・スタートアップ支援資金や女性・若者・シニア起業家支援資金など、各種融資制度について詳しく説明してもらえます。自分の状況に最も適した制度を選択するためのアドバイスを受けられます。
  • 事業計画書の作成指導がある:融資審査に通りやすい事業計画書の作成ポイントを具体的に指導してもらえます。収支計画や資金繰り表の作り方から、説得力のある事業説明の方法まで、実践的なアドバイスが得られます。
  • 面談対策と審査準備を相談できる:融資面談での想定質問や回答のポイントについて事前に相談できます。審査で重視される項目や注意点を把握して、十分な準備をして面談に臨めます。

前出の画像に掲載されている事業資金相談ダイヤル(0120-154-505、平日9時〜17時受付)のほか、各支店では予約制で創業相談を受け付けており、融資担当者から直接アドバイスを受けられます。

資金調達のプロフェッショナルの視点から、事業の実現可能性や収益性について客観的な評価を得られるため、事業計画のブラッシュアップにも大いに役立つでしょう。

⇒ 日本政策金融公庫の店舗案内はこちら

2-4. 自治体の創業支援窓口:地域の補助金や制度に詳しい

出典:東京都創業NET「東京都内区市町村の支援事業」

都道府県や市区町村が設置している創業支援センターや産業振興財団では、地域独自の支援制度を活用した創業サポートを受けられます。国の制度だけでなく、自治体ならではの優遇措置や支援策についても詳しく教えてもらえるのが大きなメリットです。

【自治体の創業支援窓口の特徴】

  • 地域限定の補助金制度についてわかる:その自治体でしか利用できない創業補助金や設備投資支援金などの情報を入手できます。国の制度と組み合わせれば、より手厚い資金支援を受けられる場合があります。
  • インキュベーション施設(創業支援のためのオフィス空間)の紹介を受けられる:自治体が運営する創業支援施設やシェアオフィスなど、低コストで事業を始められる環境を紹介してもらえます。同じ施設を利用するほかの起業家との交流も期待できます。
  • 産学官連携のコーディネートがある:地域の大学や研究機関、既存企業との連携をサポートしてもらえます。技術開発や実証実験、販路開拓などで有力なパートナーを見つけられる可能性があります。

たとえば、東京都の「TOKYO創業ステーションや大阪府の「大阪産業創造館」など、自治体が設置する創業支援拠点では、専門スタッフによる個別相談を無料で受けられます。よろず支援拠点との連携も密接で、必要に応じて適切な支援機関を紹介してもらうことも可能です。

具体的な支援窓口は、ご自身の自治体の情報をご確認ください。

2-5. 税理士:税務のプロで会計や資金繰りも相談できる

税理士は税務の専門家ですが、創業時には経営全般にわたって幅広いアドバイスを提供してくれる心強いパートナーです。

とくに資金繰り計画や会計体制の構築について、専門的な知見を得られるため、事業の基盤づくりに大いに役立ちます。

【税理士への相談の特徴】

  • 税務・会計体制のアドバイスが受けられる:適切な帳簿の付け方から決算書の作成まで、会計業務の基礎を教えてもらえます。青色申告の申請や各種届出についてもサポートしてくれるため、税務面での不安を解消できます。
  • 資金繰り計画のサポートを受けられる:月次の売上予測や費用計画をもとに、精度の高い資金繰り表を作成するサポートを受けられます。キャッシュフローの管理方法や資金ショートの予防策についても、具体的なアドバイスを受けられます。
  • 節税対策と制度活用の情報を入手できる:創業時に活用できる税制優遇措置や助成金制度について、詳しく説明してもらえます。法人設立のタイミングや決算期の設定など、税務上有利な選択についても相談できます。

税理士との顧問契約には月額数万円程度の費用がかかりますが、対外的な信用度も向上し、金融機関からの融資審査でも有利になります。

初回相談を無料で実施している税理士事務所も多いため、創業予定の地域で実績が豊富な税理士を探して相談してみることをおすすめします。

国税庁の「税理士をお探しの方へ」のページのほか、民間企業の紹介サービスも便利です。たとえば、税理士ドットコムの税理士紹介サービス」が挙げられます。

2-6. 行政書士・司法書士:新規事業にかかわる面倒な手続きを代行

行政書士と司法書士は、会社設立に伴う複雑な法的手続きを代行してくれる専門家です。

定款作成から設立登記まで、素人には難しい書類作成や申請手続きを確実に進めてもらえるため、本業の準備に集中できます。

【行政書士・司法書士への相談依頼の例】

  • 司法書士による登記手続き:定款の作成から公証役場での認証、法務局での設立登記申請まで一貫してサポートしてもらえます。登記後の役員変更や商号変更など、会社運営中の各種変更登記についても継続して依頼できます。
  • 行政書士による許認可申請:業種によって必要となる営業許可や建設業許可などの申請を代行してもらえます。許認可の要件や申請タイミングについても事前に相談でき、無許可営業のリスクを回避できます。
  • 適切な会社形態の選択:個人事業主か法人か、株式会社か合同会社かなど、事業内容に最適な形態について専門的なアドバイスを受けられます。将来の事業拡大や税務上の観点も含めて、総合的に判断するために役立ちます。

上記のような手続き関連で相談したいことがある場合には、行政書士や司法書士に相談するのがスムーズでしょう。

⇒ 行政書士検索はこちら(日本行政書士会連合会)

⇒ 司法書士検索はこちら(日本司法書士会連合会)

2-7. 中小企業診断士:経営戦略や事業計画策定のプロ

中小企業診断士は、経営コンサルティングに関する唯一の国家資格を持つ専門家として、創業期の戦略策定から事業計画の作成まで幅広くサポートしてくれます。

【中小企業診断士への相談の特徴】

  • 市場分析と競合調査に強みがある:業界の市場規模や成長性、競合他社の動向を客観的に分析してもらえることが多いでしょう。自社の強みを活かせるポジショニングや差別化戦略についても、具体的なアドバイスを受けられます。
  • 事業計画書の作成支援を受けられる:金融機関や投資家への提出に耐える本格的な事業計画書の作成をサポートしてもらえます。収支計画の妥当性検証から資金調達の戦略まで、説得力のある計画づくりに有益です。
  • 経営管理体制の構築を相談できる:組織体制や業務フローの設計から人事制度の構築まで、経営の仕組みづくりについて助言を受けられます。事業拡大にも備えた持続可能な経営体制を整備できます。

中小企業診断士への相談は、自治体や商工会議所などの無料相談会の機会を利用するほかに、個別に直接依頼することもできます。

⇒ 全国中小企業診断士検索はこちら(中小企業診断士サーチ.com)

3. 相談を有意義にするには?訪問前に準備すべき3つのこと

次に、実際に相談に行く前の準備について確認しておきましょう。以下の3つを行ってください。

  1. 事業アイデアをA4一枚の「事業概要書」にまとめる
  2. 「誰に」「何を」「どうやって」提供するのかを明確にする
  3. 相談したいことの優先順位を決め3つに絞り込む

3-1. 事業アイデアをA4一枚の「事業概要書」にまとめる

まず、相談を有意義なものにするには、自分の事業アイデアを第三者に伝わる形で整理しておくことが不可欠です。

A4用紙1枚程度の簡単な事業概要書を作成し、ビジネスプランの全体像を明確に示せるよう準備しましょう。

【事業概要書に盛り込むべき要素】

  • 事業のミッションとビジョン:なぜその事業を始めたいのか、将来的にどのような価値を社会に提供したいのかを記載します。単なる利益追求ではなく、事業を通じて実現したい理想や解決したい社会課題を具体的に表現しましょう。
  • 商品・サービスの詳細:提供予定の商品やサービスの内容、特徴、競合との差別化ポイントを簡潔にまとめます。顧客にとってのメリットや独自の付加価値についても、具体的に記述してください。
  • 収益構造とマネタイズ:どのような方法で収入を得るのか、価格設定や販売方法を明記します。初期投資や運転資金の見込み額、損益分岐点の予測なども含めて資金計画の概要を示します。

相談の時点で、これが完璧である必要はありません。不完全でもこのような準備をしていけば、相談相手はあなたの事業への本気度を感じ取り、より具体的で実践的なアドバイスをしてくれるはずです。

また、漠然とした相談では一般論的な回答しか得られませんが、明確なプランがあれば「この部分のリスクが心配です」「こうした制度を活用してはどうでしょう」といった踏み込んだ提案を受けられるでしょう。

3-2. 「誰に」「何を」「どうやって」提供するのかを明確にする

ビジネスの成功には、ターゲット顧客と提供価値、提供方法の3要素を明確にすることが欠かせません。相談前にこの基本的なフレームワークに沿って事業内容を整理し、具体的に説明できるよう準備しておきましょう。

【ビジネスの3要素の具体化ポイント】

  • ターゲット顧客の詳細設定:年齢・性別・職業・居住地域・年収レベルなど、できるだけ具体的な顧客像を描きます。その顧客が抱えている課題や不満、潜在的なニーズについても深く分析し、言語化しておきます。
  • 提供価値の差別化要因:自社の商品・サービスが顧客にもたらす具体的なメリットを明確にします。既存の競合商品では解決できない課題をどのように解決するのか、独自性や優位性を具体的に説明できるよう準備します。
  • 実現可能な提供方法:どのような販売チャネルや流通経路を使って顧客にアプローチするのかを検討します。オンライン販売、実店舗、代理店販売など、事業規模と予算に適した現実的な方法を選択します。

たとえば「30代〜40代で小学生の子どもを持つ共働き夫婦(誰に)に対して、管理栄養士監修の冷凍お弁当セット(何を)を月額定期宅配サービス(どうやって)で提供する」といった具合に明確化します。

この3要素がはっきりしているほど、専門家から的確な改善提案や戦略的なアドバイスを引き出せるようになります。

3-3. 相談したいことの優先順位を決め3つに絞り込む

限られた相談時間を効率的に使うため、質問したい内容は、事前に整理して3つ程度に絞り込んでおくことも重要です。

あれもこれもと詰め込みすぎると、本当に知りたいことが聞けないまま時間切れになってしまうリスクがあります。

【効果的な質問の準備方法】

  • 課題に優先順位を付ける:事業計画を検討するなかで浮上した疑問点や不安要素を書き出し、緊急度と重要度で順位を付けます。今すぐ解決しないと前に進めない課題を最優先に設定しましょう。
  • 具体的な質問に変換する:「マーケティングについて教えて」のような漠然とした質問ではなく、「ターゲット層への効果的なリーチ方法は何か」「初期の顧客獲得に最適な手法はどれか」といった具体的な問いに変換します。
  • 背景情報を整理しておく:なぜその質問をするに至ったのか、これまでにどのような検討をしてきたのかを簡潔に説明できるよう準備します。相談相手が状況を理解しやすくなり、より適切なアドバイスを提供してもらえるようになります。

このように事前に論点を整理し、「今日の相談でこの3点を明らかにしたい」と目標を設定して臨むと、短時間でも濃密な相談になるはずです。

相談の冒頭で「本日お聞きしたいのは、こちらの3点です」と切り出せば、相談相手も論点を把握しやすくなり、時間配分を考慮したアドバイスをしてくれるでしょう。

4. プロの助言を最大限に引き出す!効果的な相談の方法

せっかく専門家に相談する機会を得たなら、その豊富な知識と経験を最大限に活用したいものです。最後に、相談時のコミュニケーション方法や心構えについて、見ていきましょう。

  1. 自分の言葉で事業にかける情熱とビジョンを伝える
  2. できないことや知らないことを正直に話して助けを求める
  3. アドバイスは素直に聞き「なぜそう思うか」の背景も質問する
  4. 相談の最後に「次に何をすべきか」を具体的に確認する

4-1. 自分の言葉で事業にかける情熱とビジョンを伝える

相談の冒頭では、事業に対する強い想いと将来への明確なビジョンを、あなた自身の言葉で熱く語ることが大切です。

専門家は数多くの相談を受けていますが、真剣さと情熱が伝わる相談者には自然と本気でサポートしたくなるものです。

具体的には、なぜその事業を始めようと思ったのか、どのような体験や問題意識が起点になったのかを、具体的なエピソードとともに語ってください。

自分の事業が成功したときに、社会や顧客の生活がどのように変わるのか、現実的で説得力のあるビジョンとして表現し、事業の困難を理解したうえでの覚悟も示しましょう。

このような熱意と現実認識のバランスが取れた説明ができれば、専門家も積極的に有益な情報や人脈を紹介してくれるはずです。

4-2. できないことや知らないことを正直に話して助けを求める

相談では見栄を張らず、自分の知識不足やスキルの限界を率直に認めることが、じつは最も賢いアプローチです。専門家は相談者を評価するために時間を使っているのではなく、課題解決のために力を貸したいと考えているからです。

知ったかぶりをしたり、重要な問題を隠したりすれば、的外れなアドバイスしか得られず、お互いにとって時間の無駄になってしまうのです。

たとえば、「財務諸表の読み方がまったくわからない」「マーケティングの経験が皆無で何から始めればよいかわからない」といった知識不足を隠さずに伝えてください。

過去の検討過程で犯した失敗や判断ミスがあれば、それも包み隠さず共有しましょう。

プライドを捨てて素直に学ぶ姿勢こそが、専門家から有益な助言を引き出す確実な方法です。

4-3. アドバイスは素直に聞き「なぜそう思うか」の背景も質問する

専門家からアドバイスを受けた際は、まず素直に受け止めたうえで、その根拠や背景についても詳しく質問することが非常に重要です。表面的な結論だけでなく、専門家の思考プロセスを理解するで、今後の自分の意思決定力が高まるからです。

多くの相談者は、提案された解決策をそのまま受け取るだけで満足してしまいます。それでは、一時的な課題解決にしかなりません。

専門家がなぜそう判断したのか、どのような経験や理論に基づいているのかを深く理解すれば、類似の課題に直面したとき、自分で適切な判断ができるようになるのです。

具体的には、「なぜそのようにお考えになるのですか」「どのような経験からそう感じられますか」といった質問で判断根拠を確認しましょう。

「同じような業界で成功した事例はありますか」「過去にこうした課題をどう解決されましたか」と類似事例の共有をお願いするのも良い方法です。

アドバイスに対して感情的に反論するのは厳禁ですが、理解を深めるための建設的な質問は、相談の時間を有意義にしてくれます。より深く本質的な洞察が得られて、あなたの事業判断力が格段に向上するでしょう。

4-4. 相談の最後に「次に何をすべきか」を具体的に確認する

相談の締めくくりでは、かならず次のアクションプランを具体的に確認することが、成功への絶対条件です。どれだけ有益なアドバイスを受けても、それを行動に移さなければまったく意味がないからです。

多くの起業家が専門家との相談で満足感を得ながらも、結果的に事業が前進しないのは、明確な次のステップを設定していないからです。曖昧な理解のまま相談を終えてしまうと、いざ実行しようとしたときに迷いが生じ、結局何も行動できないまま時間だけが過ぎてしまいます。

相談が終盤に差し掛かったら、単刀直入に「まず最初に何から手をつけるべきでしょうか」と質問してください。

たとえば「市場調査を行う」という助言であれば、「具体的にはどのような方法で」「どの程度の規模で」「いつまでに」といった詳細まで詰めて、可能であれば、次回の相談予定を設定して進捗報告の機会を作りましょう。

なお、このようにしっかり行動に移しやすいサポートが欲しい方には、えそらLLCのカジュアル相談をおすすめします。

「新規事業として、何をすべきか?」といったゼロベースでの壁打ちから相談できるため、まだ考えがまとまっていない状態でもまったく問題ありません。どうぞお気軽にご相談ください。

通常の「お問い合わせ」はこちらから

5. まとめ

本記事では「新規事業の相談」をテーマに解説しました。要点をまとめておきましょう。

新規事業の相談先として、以下を解説しました。

  1. 新規事業開発の支援会社:実践力と当事者意識に長けている
  2. よろず支援拠点:無料で相談できる国が設置した相談所
  3. 商工会議所・商工会:地域に根差した経営の相談ができる
  4. 日本政策金融公庫:創業融資を含む事業融資の相談に強い
  5. 自治体の創業支援窓口:地域の補助金や制度に詳しい
  6. 税理士:税務のプロで会計や資金繰りも相談できる
  7. 行政書士・司法書士:新規事業にかかわる面倒な手続きを代行
  8. 中小企業診断士:経営戦略や事業計画策定のプロ

相談を有意義にするために、訪問前に準備すべき3つのことは、以下のとおりです。

  1. 事業アイデアをA4一枚の「事業概要書」にまとめる
  2. 「誰に」「何を」「どうやって」提供するのかを明確にする
  3. 相談したいことの優先順位を決め3つに絞り込む

プロの助言を最大限に引き出す、効果的な相談の方法として以下をお伝えしました。

  1. 自分の言葉で事業にかける情熱とビジョンを伝える
  2. できないことや知らないことを正直に話して助けを求める
  3. アドバイスは素直に聞き「なぜそう思うか」背景も質問する
  4. 相談の最後に「次に何をすべきか」を具体的に確認する

新規事業の道のりには困難が多いものですが、適切な相談先からのサポートがあれば乗り越えやすくなります。ぜひ、相談窓口を最大限に活用して、新規事業を成功に導いてください。

監修者

喜多 竜二

えそら合同会社 代表社員/HCD-Net認定人間中心設計専門家

2009年にUXデザインを専門とする「えそら合同会社」を設立、これまでに新規事業をはじめとする200を超える事業を支援してきた。自身は人をより良く理解するための認知心理学を専門とし、生活者に対する共感を出発点としたアイデア創出に力を入れている。東京大学工学部卒業、シドニー工科大学大学院修了。

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